昨今、珍しいものではなくなってきた離婚と再婚。職場で一緒に働く人達の中に、一人や二人は離婚を経験した方もいるかもしれません。誰もが祝ってくれた初婚の結婚と比べ、知人への伝え方や式のあり方に悩むのが再婚。先輩の方々がどのように挙式してきたのか、カップルのケース別にまとめてみたので、是非参考にしてみて下さいね。

最初の結婚式に来てくれた親しい仲間は誘いにくい？

「一生幸せに」と祝福してくれた仲間達に対して、どうしても感じが悪くなってしまうのは皆さん同じです。「結婚します/しました」ということは大手を振って報告できても、「離婚します/しました」という報告はどうしても関わる人全員にあっけらかんと、という訳にはいかないものですから、当然「再婚します/しました」という報告はどうしても唐突な感じになってしまうものです。報告したらしたで、「あの二人に一体何が？」「どうして？」と変な憶測も生じてしまいます。
しかし、アンケートによると、親しい知人の結婚式に招かれて、その人が二度目の結婚式を挙げる、となれば8割近い人が「もう一度参加したい」と考えているようです。案外、気にしなくていいのかもしれませんね！
ただ、離婚という経験は、大なり小なりそのご本人にとっての人生の傷痕になっており、吹っ切れるまでには数年単位の時間が掛かっています。ご本人がどんな風にお仲間に伝えたいのか、その気持ちは是非尊重してあげて下さいね。

再婚カップルの挙式の内容

再婚での結婚式を挙げたカップルへヒアリングしてみても、再婚だったから地味婚あるいはナシ婚（入籍したのみの結婚）にとどめたという声はほとんどありません。海外での初婚と同様に立派な結婚式を挙げたという声も多数です。
しかし、やはり二度目ということもあって「ご祝儀は辞退した」という声は多数ありまして、少しばかり持ち出しの多くなる結婚式になってしまうことは否めないようです。

再婚カップルのケース別に解説

新郎のみが再婚のケース

いつの時代も結婚式というのは女性の憧れのイベントです。初婚であれば、それは女性にとって人生の一大事のイベントになります。このケースでは、女性とそのご家族、知人の皆さんの希望を汲んでごく普通の結婚式（ただし、新郎側のゲストが親族と親しい知人のごく絞られた数名になるという傾向はあり）を実施するということが多いようです。

新婦のみが再婚のケース

このケースでは新婦側に最初の結婚式で積んだ経験値があるために、それをベースに今回の結婚で与えられた条件を鑑みて、新婦が主導権を握って結婚式をアレンジするという傾向があるようです。ですので、経済的な面がクリアされているのであれば「1回目のコトはノーカウントにして忘れて」と言わんばかりの豪華な挙式にしたり、逆に「世間様に迷惑も掛けたのだし、身なりにあったものを」といことでとてもシンプルに抑えたり、と様々なようです。
新郎の方は、新婦のノウハウにお任せ、ということが多いようです。

二人とも再婚のケース

二人共が再婚のケースでは、双方ともにごく親しい知人と親族だけを誘った少人数での挙式、あるいは食事会といったレベルに縮小して抑えるというケースが大半になるようです。人生の酸いも甘いも知った、そして二人の幸せとは他でもない二人が自分たちの力で紡ぐものであって、大勢の人に祝福されることが二人の関係を長続きさせるわけではない、といった達観した見方が、そういった形の式のあり方に落ち着くようです。

子連れの再婚のケース

新郎か新婦か、あるは両方に子供がいる結婚の場合、新しく家族になる全員のお披露目会という形で結婚式をやる傾向があります。特にお子さんが3歳を超えているようであれば、新しい結婚指輪を子供に運んできてもらったり、ウェディングケーキへの入刀を親子でやったりと、これから新しい家族で人生の時間を積み重ねて行くためのスタートの儀式としての挙式、というイベントにする方が多いようです。
子供にとっても、「パパとママの結婚式に参加した」というとっても素敵な思い出になるでしょう。

再出発の門出の儀式として

厚生労働省の調査によると、離婚は増えているものの再婚も増えており、1980年に結婚したカップルの「再婚」の割合は15％だったものが、2000円には21％に、2015年には27％に、と徐々に上昇傾向を示していることが分かっています。
結婚式が人生に一度きりのイベントでなくなってしまったとしても、結婚は結婚であって人生の中でごく限られた回数のものであり、当人達にとって人生のターニングポイントであることは間違いありません。
是非、お二人で納得のいく形の式を挙げて頂ければと思います。

まとめ

離婚が珍しいものではなくなった時代、再婚も珍しいものではなくなりました。新郎新婦双方が初婚というケースと比較してスケールが若干抑えられる傾向はあるものの、大きなライフイベントである結婚式を、是非その先の人生を有意義なものにするためのきっかけとして、思い出に残る素敵なものにして下さいね。