ブライダルフェアの内容で「模擬挙式」と書いているコンテンツ、よく見かけることもあると思いますが、これから結婚式場探しを始めるカップルにとってはよくわからないことも多いのではないでしょうか。模擬、とは言うものの、自分たちが新郎新婦の立ち位置で体験できるものなの？ゲストとして誰かの挙式に参加できるものなの？など、悩んでしまう方も多いと思います。今回の記事では、模擬挙式とは何をするのか、その概要とメリットについてまとめます。

ブライダルフェアの模擬挙式とは？

模擬挙式とは、その結婚式場のチャペルでモデルさんが本番さながらに挙式を行うことを言います。挙式のシミュレーションとも言え、新婦の入場から誓いの言葉、指輪交換、誓いのキス（もちろん本当にはしませんよ）、退場まで、一連の流れに沿って行います。結婚式場によっては、退場後のフラワーシャワーや大階段での演出、記念撮影まで含めた体験もできるところもあります。教会式の模擬挙式の場合は平均すると30分前後で、人前式の模擬挙式はあまりブライダルフェアでは行われていません。

模擬挙式ありのブライダルフェアに参加するメリット

では、模擬挙式に参加すると具体的にどういったメリットがあるのでしょうか？過去実際に模擬挙式のプログラムを組んでいた経験から、意外と思われるポイントまでご紹介します。

１．チャペルをじっくりと見ることができる

挙式中はずっとチャペルにいるので、隅々までチャペルを見ることができます。当たり前といえば当たり前なのですが、一般的な結婚式場見学だと見学前後に挙式が予定されているとチャペルの見学時間は2~3分しかない、といったケースも意外と多いです。その場合ぱっと見の雰囲気はわかりますが、入り口からは眺望抜群だけどゲスト席からは隣のビルが見える、植物が枯れかけている、椅子や床に傷が多い、など細かな点までは確認できません。模擬挙式の場合は挙式の始まりから終わりまでずっと確認することできるのも意外なメリットなんです。

２．挙式の流れがわかる

結婚式の列席経験があまり多くないカップルだと、どんな流れでいつ何を言って何をすればいいのかわからないことも多いと思いますし、一言に教会式の挙式といっても結婚式場ごとに微妙に流れが違っていることもあります。模擬挙式では、挙式全体の流れはもちろん、進行ごとの新郎新婦の立ち振る舞いや言葉遣いなども見ることができるので、とても参考になると思います。

３．ゲストからどのように見えるのかわかる

模擬挙式に参加するときは「ゲスト」として参加することになりますので、もし自分がこのチャペルで挙式をすることになったら列席してくれたゲストからどのように見られるのか、のイメージをリアルに思い浮かべることができます。視界を妨げるものはないか、後方の席でもきちんと見えるか、オルガンや聖歌の響き方はどうかなど、ゲスト目線でチェックできるのもポイントです。

４．ドレス選びの参考になる

模擬挙式当日にモデルがどのようなドレスを着るかは指定できませんが、チャペルとドレスの相性も隠れた確認ポイントの一つです。プリンセスラインのドレスを着たときにバージンロードは狭く移らないか、チャペルの内装の雰囲気とマッチしているか、などこちらもゲスト目線で確認しましょう。もし希望のドレスがある場合はぜひチェックしてみてください。

５．挙式に関わるスタッフのレベル感がわかる

教会式の模擬挙式には実は多くのスタッフが関わっています。牧師先生、聖歌隊、オルガン奏者、アテンドスタッフ、それに本番であればカメラマンに映像の撮影者まで、多いときは10名近くになります。模擬挙式は本番さながらに行いますので、進行はスムーズに進められているか、聖歌隊の歌声はどうか、など細かな点もチェックしてみましょう。

模擬挙式を開催しているブライダルフェアはどうやって探したらいい？

模擬挙式は結婚式場側からすると、牧師先生やモデルへの謝礼などかなりコストがかかるので、常時開催されているわけではありません。希望の会場でいつ模擬挙式のブライダルフェアが開催されているかを知るためには、まず各結婚式場情報サイトのブライダルフェアページから、フェアの内容をチェックしましょう。模擬挙式に力を入れている結婚式場であれば、ブライダルフェアのタイトルに【模擬挙式】と書いてあることも多いので、まずはざっとタイトルで探してみるのも一つの手です。もしどうしても見つけられない場合は、その結婚式場に直接問合せてみて、いつ開催予定か聞いてみるといいと思います。

まとめ

いかがでしたか？ ブライダルフェアの模擬挙式は試食や試着と比べても同じくらい人気が高いコンテンツです。特にチャペルや挙式を重視するカップルにとっては重要なフェアといえるでしょう。もし希望する結婚式場でなかったとしても、模擬挙式は一度参加しておいて損がないと思いますので、気軽な気持ちで参加してみましょう！